美男と珍獣


やっぱり、泉くんだよね
そりゃかっこいいもんねー


『続いて、クイーンを発表します。




クイーンは、










1年生の 雪乃城春芽様です!!』





え、嘘………ありえないよおおぉ。



会場が一気に静まりみんなが
こっちを見ているのがわかる。
怖くて顔が上げられないよぉ


『キャアァアァ、春芽様ぁあ!』

『さすがですわ!こっち向いて!』



え……、 あたし 認められてるの?


顔を上げると、会場のみんなは
拍手してくれていた。


『では、王冠の授与がありますので
お二人は前にどうぞ 。』



……、やばい 足がすくんじゃってる 。

『春芽ちゃん?どうしたの?』

心配してくれる泉くん…

『びっくりしすぎて立てないよぉ』

恥ずかしながらそう呟くと……。


《ガバッ》


あたしの身体はふわり浮いたのだ。
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