美男と珍獣


そう、泉くんがあたしを
抱き抱えていたのだった!


『ふぇ、降ろしてよぉ…
重いんだからぁ……。』


ジタバタするあたしに

『黙ってろバーカ。うっせぇ。』

そっと耳打ちしてきた。



え、泉くん??今なんて言ったの?
黙ってろ? キャラ崩壊してるよ?

あたしがずっとみつめていると

『僕らを選んでくれて
ありがとうございました!
これから学園のために、一生懸命
がんばっていきます。
ご協力よろしくお願いします。』


あれ?普通に戻ったみたい
なんだ 気のせいか… 。




そのあと、王冠の授与が、終わり
クイーンのあたしは キラキラした
可愛らしい鍵を渡された。



忘れてた、今日から寮生活だった (泣)


あれ?泉くんいなくなっちゃった。

まぁ 明日学校で会えるかな?


さぁ、明日は入学式だし
寮に帰ろっかなぁ 。




あたしはは一人寮に向かった。




このときのあたしは、
本当のキング,クイーン制度を
わかっていなかったんだよね。
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