美男と珍獣
そこには、高級ワインを飲んでいる
どろぼう ではなく 泉くんだった !?
『未成年飲酒禁止!!』
つい、大声を出してしまったあたしに
気付いて こちらを見る泉くん。
『あ、春芽ひゃーん ?』
おいおい、酔ってるじゃない 。
『泉くん、どうしたの?
お酒なんて飲んじゃってさ』
気まずさなんて忘れて
思わず心配しているあたし、 絶対変。
『うーん、やけ酒ー へへ 。』
え、…
どうしてそんなに 悲しそうに笑うの?
『俺、俺ね 俺………、』
何か言いたそうな泉くん。
『なに?聞くから話して?』
『春芽ひゃんが、好きにゃんらよね。』
呂律の回らないながら、
泉くんは あたしに告白してきた。
『え、えぇえぇえ!?
あたしどうしたらいいのよ!』
慌てふためいていると
『んー、春芽ひゃ…ん』