24時間プロデュース【完】
…そっか、あたしだけじゃ無いんだ。
胸に埋まっていた錘が一つ取れて軽くなった気がした。
一息吐いたあたしは胡桃パンを頬張った。
今までずっと口に出せずにいた本当の気持ちと壮大な屁理屈。
誰も聞いてくれようともしなかったし誰に話すつもりも無かった。
なのに何でかな、架には話せた。
勢いだったけどぶちまけてしまえた。
世界が違う人だからなのか、置かされている状況が違い過ぎるからなのかそれは分からない。
自己満足だったのは認める、半ば八つ当たりだったのも否めない。
だけど、言えて良かった。
あたしの考えを、思いを聞いて貰えて良かった。