24時間プロデュース【完】
ので、
「そんな事言って全ての女の子が架にめろめろになる訳じゃ無いんだからね!」
なんて可愛げ無い一言を皮肉混じりに返して笑った。
「ふーん?」
てっきり文句か何か言われると思ったのに
架は意味有りげな表情であたしの顔、それから全身をじっくりと這う様に見回した。
「ち、ちょっとっ…」
「んー?」
「“んー?”じゃ無いでしょ!
何なのよ、人の事じろじろ見ちゃって!」
じろじろ見られるのはあんまり良い気がしない。
それが例え誰であっても。
訝しげに顔を歪めたあたしに、
「だっていちるが可愛いから」
なんてこの期に及んで適当な甘言を吐くこの男。