24時間プロデュース【完】
「ストーカー?」
あたしの言葉を繰り返した後、男は何が可笑しいのかくすくす笑った。
「違うよ、ストーカーじゃ無い。
だって、君を見掛けたのはさっきが初めてだもん」
「……、」
口調からして、男はまだ若い事が分かった。
顔が分からないから何とも言えないけど…
二十代?
いや、もしかすると…
「君には説明も無しに、いきなり走らせて悪い事をしたね」
男は軽く頭を下げる。
「え!」
まさか謝られるだなんて思って無かったから。