24時間プロデュース【完】
瓢箪から駒とでも言った所か。
頭を下げられてしまうと途端に立場が悪くなる。
いや、あたしは悪く無いんだけど。
いきなり腕を引っ張って此処まで走らせた
得体の知れないこの人が悪いのは当たり前なのだけれど。
「あ、いやー…」
こうも素直に謝られてしまっては、曖昧な返事しか返せない。
“当然ですよ、何なんですか貴方は!”
なんて咎める心構えは、少なくともあたしには無かった。
「それで一体どうしたんですか?
あたしに何か…?」