24時間プロデュース【完】
「ですよねー」
「当たり前だ」
当然の返答に、何バカな事を聞いてるんだと自分にツッ込みを入れながらも
尚も本題に追究する。
「じゃあどうして?」
「どうしてって聞かれると答え辛いな」
「あたしには話せない事?」
「そう言う訳じゃ無いけど」
「何さ、ケチ」
「拗ねんなよ」
「嘘。良いよ別に。話したく無い事なら無理に聞かない」
誰にだってあるしね。
諦めて別の話題を振ろうと頭の中を回転させていると。
「別に秘密だとかそんなつもりじゃ無いんだけど」
そう言ってふと立ち止まった架。
あたしはゆっくりと振り返った。