24時間プロデュース【完】




「自分の薦めた物が“有り難う”とか“嬉しい”って笑顔で返ってくると

やっぱり悪い気はしなくてさ。

寧ろ凄く嬉しくて。

あ、自分こう言うのが好きなんだって感じたんだ、直感的に」


はにかんで笑う架の顔が可愛くて、
自然とあたしも釣られてしまう。


「その時お芝居で一緒だった舞台監督さんに
その事を話したら

“お前は人をプロデュースする事が好きなんだな”って」



「“プロデュース”なんてカタカナ英語で格好良い事言われてもあんまり良く分からなかったし

“プロデューサー”って単語や、そう言う人達がいる事は知ってはいたけど
具体的にどんな事してるのかって聞かれたら答えられない位の知識だったから

自分なりに調べてみたんだ」




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