24時間プロデュース【完】
お姫様の金雀枝
「あれ、あのネックレスいちるに似合いそう!」
「え、どれどれ?」
架に手を引かれてあたし達は色んな店を見て回る。
最初はあたしが提案するまで
自分から動き出さない様な感じだったのに
今は嘘みたいに行動力がある。
それは多分、あの夢の話をあたしにしたから。
架の中で何か吹っ切れる事があったのかも知れない。
架の中でそれがプラスになってくれたんなら嬉しいんだけどな…。
そんな事を思いつつ、架が指差したお店のネックレスに目を向けると。
「可…可愛いっ!!」
其処には金色のチェーンにピンクの花模様をトップに飾ったネックレスがあった。
花の部分はスワロフスキーで出来ていて輝々と光っている。
「すっごくすっごく可愛いね!」
ショーウインドウを覗き込みながら目を輝かせるあたしに、