24時間プロデュース【完】
「ちょっと待ってて」
架はそう言うとあたしを置き去りにして
一人、店の中へと入って行ってしまった。
「え、ちょっと何!?」
店の中ならあたしも入りたいんですけど!
もっと可愛いアクセサリー見てみたいしっ!
慌てて後を追おうとした。
が。
“ちょっと待ってて”
そう言われたしなぁ。
うーん…
ここは大人しく待ってた方が良いのかなぁ。
少し考えた末、
「すぐ出て来るみたいだしね!」
あたしは言われた通り外で待つ事にした。
それにしても本当に可愛いなぁ…。
再びショーウインドウの中にあるネックレスに視線を移す。
こう何て言うの?
女の子の中の女の子が付ける!みたいな。
まるでお姫様が付ける為に作られた様な
そんな輝きを持ったネックレス。