24時間プロデュース【完】
小さな音がして、店の中からショーウインドウの扉が開けられた。
見ていると店員さんが今まで見ていたネックレスを硝子ケースの中から取り出している。
もしかして…
そう思う間も無いまま、店員さんは代わりの別なネックレスをそのケースに入れ
ショーウインドウを再び閉めると店の奥へと戻って行ってしまった。
…きっと誰かが購入しちゃったんだろうなぁ。
凄いや、万単位の値段がするネックレスなんて。
OLさんとかかな?
学生だったら買えないもんね、あんな高いやつ。
あ、でもバイト代とかお年玉使えばいけるかも?
何にせよ羨ましい。
「うーっ」
自分が買えた訳じゃ無いけれど
自分の前から消えてしまうのはちょっと悔しくて。