24時間プロデュース【完】
「えっと、どうしたら良いの?」
受け取ったバッグは本当に小さかった。所謂手の平サイズ。
「だから開けて」
架は手でバッグを開ける仕草をして開封を迫る。
「え、これあたしに?」
驚いて聞き返すと
「いちる以外に誰がいるんだよ」
なんて真顔で返されてしまった。
……そんな事言われても。
「有り難う、何だろ?」
架に見守られながら小さなバッグを綴じてある赤いリボンを引っ張る。
バッグの口が開くと中には、これまた茶色の小さな四角い箱が入っていた。
それをゆっくりと取り出して箱の蓋を開ける。
中には白い袋に包まれた何かが入ってみた。
手の平でひっくり返して中の物を出してみると。
「ち、ちょっとこれって…
えええぇぇーっ!!」