24時間プロデュース【完】
白い袋からシャラッと音を立てて出てきた“それ”に驚かずにはいられなかった。
何故ならそれは、
「こ、これって…
此処に飾ってあった…!」
さっきまでショーウインドウの硝子ケースの中で輝いていたネックレスだったのだから。
「そ、良いデザインだよね」
「いやいやいやいや!」
そうじゃ無いでしょ!
まさか“ちょっと待ってて”がこれを買って来る為だったなんて。
店員さんがショーウインドーから取り出したネックレスのお買い上げ先がまさか架だったなんて。
思いもしなかった。
「これ貰えないよっ!」
「何で?」
何でって…
「それあんまりいちるの好みじゃ無かった?」
「そうじゃ無いよ!
可愛いし好きだけどっ」