24時間プロデュース【完】




「…架は何かあたしにして欲しい事、無い?」


“して貰うだけ”じゃやだ。


等価交換とかそう言うつもりじゃ無いんだけど。


物や気持ちを貰った分、それを返したい。


その気持ちはきっと誰にだってあるよね。


「高い物とか奢れないけど。

ファーストフード位なら大丈夫だし、それに肩叩きとかあたし結構上手いんだけ――」



「ふはっ、何それ」


意気込むあたしを前にして架は可笑しそうに眉を垂れた。


「肩叩きって、俺は爺さんかよ」


「いやっ!そう言う訳じゃ無いけどっ!」


何言ってんだ自分。


言った後に恥ずかしくなる。



「本当にいちる面白いね」


「だからネタじゃ無いんだって!」


くすくす笑い続ける架。




< 201 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop