24時間プロデュース【完】
もぉ、そんなに急ぐ事無いのに…。
引かれるがまま付いて行く。
『あら、あのカップル見てー。
彼氏の方がはしゃいでるみたいで可愛い!』
『どれどれ、あら本当!』
そんな声まで聞こえる始末。
恥、恥ずかしい…っ!
そんな、カップルなんかじゃ無いのにっ。
真っ赤になる顔を悟られない様に、頭を垂れた。
「お、ラッキー。
そんなに待たなくても済みそう!」
ティーカップ乗り場まで来ると架は列に並んでる人を見て
嬉しそうな歓声を上げた。
そりゃ、そうでしょーよ。
色とりどりのカラフルなティーカップ。
くるくる回るそのカップの中心に乗っているのは小さな子供達ばっかり。