24時間プロデュース【完】




あたし達と同年代の人は一人も居なかった。

当然、並んでる列も小さい子供達ばっかりだ。


うーっ何か恥ずかしいんですけど。


「さっきから俯いてばっかだけど
もしかしてティーカップ乗るの嫌?」


「いや、そうじゃ無くてですね…」


「じゃあ何だよ」


「架って自分の気持ちに正直なんだなぁって」


「え?」


「好きなものを恥ずかしがらずに胸を張って言える」



「元から恥ずかしいなんて思って無いからなぁ」



あたし達の番が来て、ゲートが開く。


架は“これ!”と黄緑色のカップを指差して乗り込んだ。


シートベルトを締めると係員さんのアナウンスが入ってカップが回り始める。




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