24時間プロデュース【完】
二人して中央のテーブルをくるくる回す。
「よーし、めっちゃ回転させようぜ!」
「ちょっと、皆此方見てるよ!?」
「良いじゃん、そんなの」
「…気分悪くなっても知らないからっ!」
くるくる、くるくる、くるくる回る。
『わぁ、あのお兄ちゃんとお姉ちゃんが乗ってるやつ速ーい!』
『僕達だって負けないぞ!』
きゃあきゃあとはしゃぐ子供達の中心に居るなんて…
「さっき、恥ずかしく無い?って聞いたよな」
回転の最中、架の声が届く。
「自分が好きなものを恥ずかしがってちゃ
思い切り楽しめねーだろ?」
視界に入ったり、消えたり。
ああ、そうか。
ワンピースだけじゃ無くて。
あたしは本当好きなものから目を背けてたんだなぁ――