24時間プロデュース【完】
「ほら、さっさと降りるぞ。次、運転出来無いだろ」
「う、うん!」
“どうもお騒がせしてすみませんでした!”
慌てて係員さんにお辞儀をすると
あたしはそそくさとティーカップエリアを後にしたのだった。
「しっかし気絶するとはねー」
架は肩の後ろで腕を組んで苦笑い。
「…ごめん」
何たる失態。
ああ、穴があったら入りたいとはまさにこの事だよ。
「いや、俺もちょっと調子に乗って回し過ぎたからごめん」
まだふらふらするあたしの背中をぽんぽんと優しく叩いてくれた。
「…そしたら最初からしないでよ」
ついつい憎まれ口を聞いてしまう可愛げの無いあたし。