24時間プロデュース【完】
「あはは、まぁね!」
けらけらと笑いながら、じゃれ合って歩く。
空はカラッと晴れていて蒸し暑い。
そんな中たまにそよぐ風が衣服を通り抜けて心地良い。
「あ、ライジング・サン乗らない?」
「それどんなやつだっけ?」
「えーとね、太陽の様な円盤型の乗り物で上下に動いたり一回転するの」
「えー、それはパス。
俺見てるから、いちる乗って来なよ」
「えー!!
一人で乗るなんてつまらないじゃん。
架乗らないならあたしも良いや」
諦めて次の乗り物を探す。
「うーん、どれにしよ」
マップを覗き込むあたしの横から
架はひょいと顔を出した。
「う、わぁ!」
びっくりして手からマップを放してしまう。