24時間プロデュース【完】
ぐいっと両手で両頬を持ち上げられ挟み込まれる。
「な、何すんのよっ!」
「良いねー強気。
そう言うとこ好きよ?」
にやりと笑った架の顔が近付いて来て。
「~っ」
怖くなって目を瞑ると。
ぎゅむっ、
ぎゅむっ…?
鼻に違和感を感じた。
目を開けると、其処には“してやったり”の架が笑う姿が。
よく見ると、架に鼻を摘まれている。
「可愛いなー。
キスされると思ったんだ?
残念でしたっ!」
…なんて。
な゙、何それっ!
酷ーいっ!!
「んがぁっ!」
鼻を摘まれたまま怒るあたしの姿に
けらけら笑いながら架は手を離した。