24時間プロデュース【完】
項垂れる架はまるで小さな仔犬の様で。
何か可愛い、なんて言ったら怒られるだろうか。
くすっ、と笑いが零れたら架はひょいっと頭を上げた。
その姿がまた可愛くて、あたしは声を出して笑ってしまった。
「な、何だよ!
いきなり…」
「だって、架がっ…」
「俺が何だって!?
何笑ってんだよ!」
「内緒ーっ!」
「教えろって!」
「架が教えてくれたらね」
弄られてばっかりなんだから、ちょっと位仕返ししたって良いよね?
「教えろって何をだよ!?」
「へへっ、そーれーはー!」
あたしはにやにやしながら架の顔色を窺う。
架は“何かヤバそう”って表情していて。
すっごく楽しい…!!