24時間プロデュース【完】
「そんなに怖い顔するなんて、やだなぁ。
架くんのこんな一面、ファンの皆は知ってるのかなぁ~?
知らないかぁ~知ったらショックだもんなぁ~」
からかう様な流しの語尾。
まるで架を怒らせる為の様な言い草。
唇を噛み締めてキッと男を睨み付けた。
「最近テレビに出てないけど、実際の所どーなの~?
君の関係者皆口が堅くて中々割ってくれないんだけど
やっぱり賄賂とか?
いくら位渡してんの?」
“ねぇ”
三日月の口が意味深に笑う。
気持ち悪い、気持ち悪い。
何なの、この人。
「……。」
尚もだんまりを決め込む架に男の質問は更にエスカレートした。