24時間プロデュース【完】




全力疾走と極度の緊張感のせいで冷や汗が半端無いけれど。


安全な場所に辿り着くまでは一瞬の気の緩みも許されない。



「じゃあ行くか」


二人、ゆっくりと立ち上がった。



『もしかして、高塔架くんですか?』


背後から可愛らしい女の子の声がして。

驚いたあたし達は飛び上がった。

いや、実際には本当に心臓が跳ね上がった。



振り返ると其処には声を掛けてきたと思われる女の子と
その友達とおぼしき女の子が三人並んでいた。


うっかりしていた。
このアトラクション伝いの移動が終わりに近付いて来ている事もあって
注意力が背後にまで行き届いていなかった。




ひゃあー!


ど、どうすんの、これっ!?




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