24時間プロデュース【完】
「そうじゃ無いけど」
「だったら何で…」
「良いから早く!!」
あまりにも急き立てるから。
不安を感じた。
それと同時に怖かった。
こんなに焦って怒鳴る様な架の声を聞いたのは初めてだったから。
一体、どうしたの?
架に引かれるがまま、人混みを掻き分け移動しようとした刹那。
耳に飛び込んできた“架”と言うワードに
あたしは顔を上げた。
見上げると其処は、ショッピングセンターの外壁に掲げられているモニターの大画面だった。
テレビはニュース番組が流れている。
アナウンサーの女の人が報じているニュースが耳に届いた時、
あたしはその場で固まってしまった。
『続いてのニュースです』