24時間プロデュース【完】
な、に。これ…
画面に表示されている
“高塔架失踪か!?”
のテロップから目が離せなかった。
どう言う事なの…?
一気に飛び込んできた情報のせいで頭の中がぐるぐる渦巻いて
上手く処理が出来無い。
キャパシティーオーバーでパンクしそう。
だから、架が
「…早く此方に来いって言ったのに」
って呟いた言葉も耳には入ってるんだろうけど
脳まで届かなかった。
もうニュースは別の話題に切り替わっているのに
未だ画面から目を外せないでいるあたしの肩を
架は押す様にして歩き出し、やがて
人気の無い路地裏にあたしを引き込んだのだった――。