24時間プロデュース【完】
どうしたものか…。
考え倦ねた所で答えは見付かりそうも無かった。
それに、もし答えが簡単に見付かるのなら
最初の問い掛けの時点でNOを出していただろうから。
でも、その問い掛けでYESを出したのかどうか
あたし自身の中の答えも曖昧でしか無い。
「……、」
前の座席に座るサラリーマンの膝元をじっと見つめながら考えるのは
やはりこの状況と隣に座る男の事だった。
何故、そんなにも隣に座る男の事を考えるのかって?