24時間プロデュース【完】
あぁ、そうか。
クランクアップした瞬間、倒れたんだっけ。
ぼんやりする脳みそで思い興していた。
目覚めた今はもう胸は痛く無く、息苦しくも無く。いつも通りの自分の身体が其処にあった。
だからすっかり気が抜けて、
過労だったんだろうか?
最近寝る時間もあんまり無かったしな。
なんて軽く考えていた。
でも、実際はそんな軽いものでは無かったのだと
俺は病室を出てすぐに知る事になる。
目覚めて自分以外、誰も病室に居なかった事に気付き
俺はベッドからゆっくりと腰を上げた。
右手に点滴が付けられていたので、それを近くまでゆっくりと引き寄せ慎重に歩いた。