24時間プロデュース【完】
「クランクアップの日、俺が倒れて運ばれた事はその場に居た人全員口止めされてるし。
病気の事も、親と担当医。マネージャーと事務所の社長位しか知らない」
「それに命と役者生命掛かってる手術だったし
流石に俺も考える時間必要だったって言うか。
まあ結論先延ばしにしても結局はその難題にぶち当たる事も分かっちゃいたんだけど。
すぐに手術してリハビリで芝居が出来無くなるのが嫌だったんだ」
「“君に枯れない花束を”がヒットしてから
調度、役者としての位置が定着して仕事がバンバン来てた時期だったし」
――!!
皮肉にも架が話題に出してくれた事で思い出した。
そうか、そうだったんだ。