24時間プロデュース【完】
「最高の一日だったよ!」
胸を張って言える。
いろんな事があったけど、今日と言う一日は言葉では表せない程の。
とても素敵な日で。
きっと、生涯忘れる事は無いと。
今、この距離の二人で誓える。
「あたし、一生架の事忘れない。
今日の事全部全部覚えてる。
忘れる方が難しいよ」
「絶対だな」
「約束」
真っ直ぐに視線が重なり合う。
真剣な、でもとても穏やかな架の瞳。
ゆっくりと近付く距離に、耐えられなくなって
ぎゅっと目を瞑ると。
不意に前髪と前髪が重なるのを感じた。
架の指が目尻から頬に、あたしの頬を包み込む様にして手が宛がわれて。
次の瞬間、唇が重なった――。