24時間プロデュース【完】
肩を抱くも、返答は無い。
肩は大きく揺れていて、呼吸も苦しそうだ。
顔を覗き込むと冷や汗が額を伝っていた。
「架、大丈夫?
胸が苦しいの!?」
問い掛けても返事なんて無い。
この状況で答えられる筈なんて無いんだ。
何か薬…!
そう思ったけれど薬はポケットの中に入れてるのかそれとも所持していないのか見当たらない。
こうなったら…!
鞄に手を入れて携帯を取り出そうとした時だった。
架の肩を抱く腕を緩めてしまい、
架はそのまま地面に倒れ込んでしまった。
そんな…!
「架…!」
悲鳴に近い声が出てしまい、
それでも急いで架を抱き起こそうとした。
だけど、それは叶わなかった。