24時間プロデュース【完】
『おい居たぞ!架だ!』
通りの方から声がして。
見ると、黒いスーツの男の人があたしと横たわる架を見て
誰かに手招きをしている。
嘘…!!
どうしよう…
見付かっちゃったよ!!
慌てて逃げ道を探そうと辺りに視線を走らせるも、架がこんな状態で逃げられる訳が無い。
「架っ!」
あたしは架を隠す様に上から、ばっと覆い被さった。
続いて沢山の足音が此方に向かって来る気配がした。
誰か…!
「君、下に居るのは高塔架だね。退きなさい!」
黒いスーツの男の人があたしの肩を掴んで架から引き剥がそうとする。