24時間プロデュース【完】
「嫌ですっ!!」
あたしは男の人をキッと睨み付けた。
だって面白半分で架の事追い掛け回してるんでしょ?
スクープになるからって。
ネタにするつもりなんでしょ?
“人気俳優、病に倒れる!”とか煽りを付けて。
それで、有りもしない偽話を書き立てて報道するんだ。
そんな事位、あたしだって分かる。
ずっと隠して来たんだよ、今日まで。
明日の手術が終わるまで絶対に発覚させたりしない!
これ以上架に辛い思いさせないでよ。
「いいから退きなさい!」
「嫌です!」
「このまま架が死んでも良いのか!!」
「~っ」
その言葉に
ぐっ、と唇を噛み締めた刹那。