24時間プロデュース【完】
こんな簡単に約束破ってたら
“信じる約束”が一気に信憑性の無いものになっちゃうよ。
「あたしは、確かに架の以前からの知り合いではありません。
でも今、一緒に居なくちゃいけないんです。
架の傍に居なくちゃいけないんです」
出してから自分の声がこんなに震えているのだと知ったけれど
きっぱりと言い切った。
譲らない、これだけは。
「まぁ、良いでしょう。
架に聞けば分かる話ですから」
眉を顰めて明らかに“納得してない”表情を浮かべていたけれど
彼はこの場を引き下がってくれた。
「では、お疲れの所矢継ぎ早に質問するのも
心苦しいので一旦最後の質問にしますが」
「…?」