24時間プロデュース【完】
「貴方はいつまで此処でこうしてるつもりですか?」
そんなの、答えは貴方と同じだ。
「…架の意識が戻るまで。
マネージャーさんと同じです」
あたしの返事を聞くと、彼は大袈裟に溜息を吐いてみせた。
「…それまで意地でも帰らない気なんですね。
良いでしょう。それまでは彼の事を待っていても。
ただ、待っている間考えたらどうですか?」
「え?」
考えるって、何を――
「意識を戻しても手術が待ち受けている彼に
貴方が一体何を出来るのか。
…何も出来無いと思いますが」
「っ」
「酷な事を言う様ですが、彼の安否を心配している方は沢山居るんです。
それでも今は病院に駆け付ける事を許されず、自分の居るべき場所でやるべき事をしている」