24時間プロデュース【完】




一人、ソファーに腰掛けて考えた。



あたしが信じる事以外に架に出来る事。


何かある?


何がある?



考えろ、考えろ。


出逢って知った架の事。


その中にきっとヒントが隠されている筈――



目を閉じて、昨日からさっきまでの事を脳をフル回転させて思い興させる。







“あるよ、一つだけ”




それは自分自身が口にした言葉だった。



あれしか無い!




長い迷路から抜け出した瞬間の様に覚醒したあたしは勢い良くソファーから立ち上がった。



問題は時間だ。


ちらりと時計に目を走らせる。


時刻21時34分。


多分殆ど閉まってる…


でもまだ間に合う場所もあるかも知れない!




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