24時間プロデュース【完】
花が枯れるまでの約束
「此処が架の病室――」
担当の看護師さんに案内して貰ったあたしは
架の病室前に辿り着いた。
この中に、架が居る。
当たり前の事なのに緊張してしまう。
「架は大丈夫なんですか?」
「今は薬を投与したので大分落ち着いてますよ」
「今本当に会っても大丈夫なんですか?」
「確かに意識が戻ったばかりですけど
安静にされてる状態なので」
「手術はどうなるんですか?」
「取り敢えず今の所は容態が安定してますので
予定通り、明日の朝から行いますよ」
今すぐじゃ無いんだ…。
それを聞いて少しだけほっとした。