24時間プロデュース【完】
架はあたしが両親に愛される未来を信じてくれた。
未だに信じ切れない、あたしの未来を。
だからあたしは架の病気が治る未来を信じる。
手術が成功する未来、架が生きる未来。
そして架がまた役者として舞台に立つ未来を誰よりも、きっと願ってるよ。
――もう会う事は無くても。
あたし達の間に確かな約束は無かった。
関係性に名前すら付けられない程の、そんな間柄だった。
でも確かにあたし達は似ていたね。
似ている様で似ていない様で。
背伸びをする辛さを気付いて貰えて、気付いてあげられた。