24時間プロデュース【完】
将来自分が何をしたいのか分からないのに勉強なんて出来無い、なんて世間的には
ただの屁理屈だったけれど
それは当時のあたしの中の一つの事項で今だからこそ懐かしく微笑ましいけど
あの頃のあたしは自分なりに自分の生きるルールを作っていたんだなぁって。
そう考えるとアホらしい昔の自分でも少し愛せる。
結局、出来る事から始める事にしたあたしは
夏休み明けの定期テストを頑張ってみた。
あんな事があったから殊更気合い入れていつもより頑張ったつもりだったのだけれど、
やっぱり現実はそう甘く無く、結局は夏休み前のテストより
ほんのちょっと毛が生えた位の成長ぶりだった。
それでも、そのほんの少しの成長が嬉しく思えたあたしは
それから必死で勉強して冬にはクラスでも一、二番を競える成績になった。