24時間プロデュース【完】
あの事件の後、少しずつだけど両親はあたしに話し掛けてくれる様になった。
丸一日家に戻って来なかったのが効いたのか
はたまた家に帰って来た後のあたしの豹変ぶりに驚いてそうなったのか定かでは無い。
でもあたしが両親と向き合う事を諦めない事にしたから今日まで来れたんじゃ無いかなとも思う。
現金とは感じるけどクラスでの成績が上位になった頃位から
徹夜で勉強しているあたしに体調を気付かって声を掛けてくれたり
簡単だけど夜食を作ってくれる様になったり。
最初はあまりの変わり様に開いた口が塞がらないとは正にこの事だったのだが。
そして一人暮らしの今でも月一で仕送りと短文の手紙をくれる。
それが何だかちょっと嬉しくて切ない。