24時間プロデュース【完】
プシュゥーッ、
電車を降りると、すぐ後ろで扉が閉まった。
「…此処は、何処?」
見慣れない景色にきょろきょろと辺りを見回す。
此処は小さな駅みたいだった。
ホームの足場はコンクリートで造られていて、寂れた時刻表が
ぽつんと端の方に立っている。
ホームは前方を見ても、後方を見ても細長く続いていて、
その先は吹き抜けになっていて緑が見えた。
近くにある開け放たれた改札口から駅を出ると、
其処はもう異世界の様だった。