24時間プロデュース【完】




視界いっぱいに広がるのは、見渡すばかりの畑に田圃。


映るものは緑ばかりだった。



こんなにのどかな土地があったなんて。


目を見張ってしまう。


田圃や畑の間を縫って、ぽつぽつと民家が建っている。



初夏の風が吹いて、近くの木々をさわさわと揺らす。



頬に風を感じながら、靡いた髪を手で軽く整えた。



やっぱり夜中なだけあって昼の生暖かい風とは違い、ひんやりしている。



ちょっと寒い、位かも。



隣を見ると男もきょろきょろと辺りを見回していた。




< 46 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop