24時間プロデュース【完】
なんて自信過剰も良いとこだ。
でも、
「あるよ、一つだけ」
「え!」
そう、高塔架主演のそのドラマ、たった一本だけ観た事がある。
「マジで!? 何のドラマ!?」
急なあたしの切り返しに高塔架は興奮している様だった。
確か、あれは高塔架
主演処女作の――
「“君に枯れない花束を”
だった気がする」
「ああ、…あれか」
答えた瞬間、何故か急に表情を固くした彼。
「え…」
それは予想外の反応だった。
てっきり普通に喜んでくれるとばかり思っていたのに。