24時間プロデュース【完】
「でもその方が都合良かったから、結果オーライなのかも」
「でしょ?
ってかこれじゃ“誘拐”って言わなくない?」
「いや、誘拐だよ?
そう思って無いなら好都合かもだけど」
「えー…不安、何するの」
「さて、何するかな」
的を得無い答えに一抹の不安を感じる。
納得行かないあたしの顔を見て、高塔架はくすくす笑った。
「やっべ、何か楽しくなってきたかも」
「いやいや訳分かんないから」
「そう言やいちるちゃん、さっき俺と同い年だって言ったけど。
そうなの?」
「ああ、うん」