24時間プロデュース【完】
「いや、別にそんな事思ってないけど」
仮にそうだとしても、それは芸能人だし仕方無いんじゃ…。
そんなあたしの気持ちを他所に、彼はくいっと顔を上げた。
「言っとくけどなぁ、あまり学校行けてないからって
バカにされない様にちゃんと勉強してんだからな!」
「……。」
「だからテストでも平均点位は軽く取れるぞ!
…多分」
厭に得意げな顔をする、けど。
最後の“多分”を聞いた瞬間、少し笑ってしまった。
「ふはっ」
「な、笑うなよ!
お前今、絶対バカにしたろ!」
「や、してないけど…っ」
「じゃあ何だよ!」