24時間プロデュース【完】
「や、ちょっと疲れた」
「芸能人様は体力無いなー」
くすくす笑って、一緒にしゃがみ込む。
「コンビニ見付からないけど、いちるお腹空いてる?」
「え、あたしは大丈夫」
友達と夜御飯一緒に食べたし。
「架は?」
「俺も大丈夫」
「そっか。
なら今日はもう此処から動かないでいようか」
「だな、駅から遠く離れると明日が辛いし。
…ってかもう今日だけどさ」
架の言葉に、鞄の中に入れていた携帯を取り出す。
ディスプレイに映る時刻は1時前。
日付が変わってからもう1時間経過していた。