24時間プロデュース【完】
…ヘタレ。
心の中で小さく笑う。
「なら最初から言わない!」
「だって俺が親の立場なら、」
「娘の事心配してるって?」
「…多分」
……そっか。
そうだよね、それが“普通”なんだ。
「ちょっと位、大丈夫だよ。
明日は日曜日で学校も調度休みだし」
へらっと笑って、
「もうこの話は終わり!」
話題を終了へ持ち込ませる。
「えー」
それでも納得行かなさそうな顔をしている架に、
「架は将来、過保護なお父さんになりそうだね」
なんて笑ったら。
「…俺は将来父親になんてなれないけどな」
渇いた笑みを返された。