24時間プロデュース【完】
それはあたしの中の、“あまり触れて欲しく無い部分”に繋がっていた。
だからあたしも――、
急に色々な事を思い出して、俯いた時だった。
「なぁ、いちる」
不意に架から感嘆の声が上がって
あたしはゆっくりと応答した。
「…何?」
「上、見てみろよ!
すっげぇ綺麗だぞ!」
何やら凄く興奮しているらしく
架はあたしの右肩を揺さ振ってくる。
上? 綺麗?
一体何の事だろう、
そう思って重たい頭を上げて
上を見上げれば。