24時間プロデュース【完】
「うん、面白い。
俺に厭に媚び売らないし、かと思えばミーハーだし」
「だからそれは違うって!」
聞き捨てならない言葉の型に反論の声を上げれば。
くすくすと小さな笑い声が隣から聞こえてくる。
もー、あたしがムキになるのを絶対楽しんでるな!
むっとしたあたしはそれ以上その話題に突っ掛かるのをやめて、
代わりに、
「充実した一日になると良いね」
そう呟いて、微睡む瞳を閉じた。
「そうだな」
架もそれには応えてくれて、
何だか暖かな気持ちになれた、
――時刻、午前2時30分。