24時間プロデュース【完】
「架、あたしの寝顔、見た?」
恐る恐る聞くと。
「とっても可愛かったよ」
一瞬、意地悪な顔をした後にっこりと満面の笑顔を向けられてしまった。
見られてたなんて!
恥ずかし過ぎるっ!
「わぁぁっ!」
あたしは顔を両手で覆ってしゃがみ込んだ。
「どうしたの、いちる?」
笑いを含んだ確信犯の声に、
「五月蝿い、バカ」
強気で返すも、顔を上げる事が出来無い。
「バカって、お前なぁ…」
架は呆れた様な声を上げると、あたしの頭をぽんと叩いた。